静岡市の瓦屋根修理|寿命・雨漏りの原因と葺き直し・葺き替えを専門店が解説
この記事の監修
株式会社ハウスケア静岡/静岡外壁塗装相談センター
代表 及川 勝己(一級塗装技能士・建物劣化診断士)
静岡市を中心に、外壁塗装・屋根工事・雨漏り修理など住宅外装の調査・施工を行っています。現地調査から工事管理、完工確認まで建物の状態に合わせたご提案を大切にしています。
瓦屋根というと、
「瓦は何十年も持つから、まだ修理しなくても大丈夫」
というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。
確かに、陶器瓦などは非常に耐久性の高い屋根材です。しかし、屋根は瓦だけで構成されているわけではありません。
瓦の下には防水シート(ルーフィング)や野地板、瓦桟などがあり、棟部分には漆喰や固定部材も使用されています。
そのため、表面の瓦がきれいでも内部の防水機能が低下しているケースがあります。
この記事の結論を先に!
瓦屋根は「瓦が割れているか」だけではなく、防水シート・野地板・瓦桟・棟・漆喰まで含めて状態を判断することが重要です。部分修理で済む住宅もあれば、葺き直し・葺き替えが適している住宅もあります。
この記事では、静岡市で瓦屋根の修理を検討されている方に向けて、瓦屋根の構造や劣化症状、雨漏りの原因、修理方法について専門店の視点から分かりやすく解説します。
目次
- 瓦が割れていなくても安心できない理由
- 瓦屋根で注意したい劣化症状
- 瓦の割れ・欠け
- 瓦のずれ・浮き
- 棟瓦の歪み
- 漆喰の剥がれ
- 瓦屋根の雨漏りは原因特定が重要
- 静岡市は台風・強風後の雨漏りにも注意
- 瓦屋根の主な修理方法
- 部分修理
- 棟・漆喰の修理
- 葺き直し
- 葺き替え
- 瓦から金属屋根への葺き替え
- 部分修理か葺き替えかの判断基準
- 外壁塗装と同時施工も選択肢
- 工事中は普段通り生活できる?
- 静岡市で瓦屋根修理を依頼する際のポイント
- よくある質問
- Q.瓦が1枚割れているだけでも修理した方がいいですか?
- Q.瓦屋根は塗装が必要ですか?
- Q.瓦がきれいでも雨漏りすることはありますか?
- Q.瓦から金属屋根へ変更できますか?
- まとめ|瓦ではなく「屋根全体」を確認しましょう
瓦が割れていなくても安心できない理由
瓦は屋根を守る「一番外側」の部材です。実際の雨漏り防止には、瓦の下にある防水シートが重要な役割を果たしています。
一般的な瓦屋根は、上から順番におおよそ次のような構造になっています。
雨水の大部分を軒先へ流します。
瓦を引っ掛けたり固定したりするための部材です。
瓦の内側へ入った雨水が建物内部へ浸入することを防ぎます。
屋根材や防水シートを支える屋根の下地です。
瓦は雨水の大部分を防いでくれますが、台風や横殴りの雨などでは、瓦の重なり部分から内部へ水が入り込むことがあります。
そこで重要になるのが防水シートです。
ところが、防水シートは瓦とは異なり、建築時から何十年も経過すると劣化が進んでいることがあります。
そのため、
「瓦に割れがない=雨漏りしない」
とは限りません。
瓦屋根で注意したい劣化症状
瓦の割れだけでなく、ずれ・棟の歪み・漆喰の剥離・板金の錆・室内の雨染みなども屋根からの重要なサインです。
瓦の割れ・欠け
飛来物や経年劣化、施工状態などによって瓦が割れたり欠けたりすることがあります。
1枚程度の局所的な破損で、下地に問題がなければ、瓦の差し替えによる部分修理ができる場合があります。
瓦のずれ・浮き
瓦が本来の位置からずれていると、雨水が内部へ入りやすくなります。
特に台風や強風のあとに変化が見られた場合は、屋根に上らず地上から確認し、気になる場合は専門業者へ点検を依頼してください。
棟瓦の歪み
屋根の頂上部分にある棟瓦が蛇行したり傾いたりしている場合、内部の固定状態が低下している可能性があります。
症状によっては表面だけを補修するのではなく、棟を一度解体して組み直す「棟の積み直し」が必要になります。
漆喰の剥がれ
瓦屋根の棟周辺に使用されている漆喰は、時間の経過によってひび割れたり剥がれたりすることがあります。
漆喰が剥がれているからといって、必ずしも屋根全体の葺き替えが必要なわけではありません。
一方で、棟自体が動いている場合に漆喰だけを補修しても、根本的な解決にならないことがあります。
瓦屋根の雨漏りは原因特定が重要
天井に雨染みがある場所と、実際に屋根から雨水が入っている場所は同じとは限りません。雨水の「入口」と「通り道」を調べる必要があります。
瓦屋根の雨漏り修理で特に注意したいのが、室内に現れた雨染みの真上だけを修理してしまうことです。
屋根内部へ入った雨水は、防水シートや野地板、木材などを伝って移動することがあります。
そのため、雨染みが出ている位置から離れた場所が浸入口になっているケースもあります。
調査では、
- 瓦の割れ・ずれ
- 棟瓦の歪み
- 漆喰の剥がれ
- 谷板金の劣化
- 壁際の板金部分
- 防水シートの状態
- 野地板の雨染みや腐食
などを確認し、雨水の浸入経路を絞り込んでいきます。
目視調査だけでは原因を特定できない場合には、必要に応じて散水調査を行う方法もあります。
静岡市は台風・強風後の雨漏りにも注意
静岡市では台風や強風を伴う雨の影響を受けることがあります。
普段の雨では問題がなくても、風向きや雨量によって初めて雨漏りが発生する住宅もあります。
「台風のときだけ雨漏りする」「横殴りの雨のときだけ天井に染みが出る」といった場合は、その状況自体が原因特定の重要な手掛かりになります。
静岡外壁塗装相談センターでは、雨漏りのご相談についても建物の状態を確認し、必要に応じて原因調査を行っています。
瓦屋根の主な修理方法
瓦屋根の修理には、部分補修・棟修理・葺き直し・葺き替えなどがあります。「一番安い工事」ではなく、劣化範囲に合った方法を選ぶことが重要です。
部分修理
破損した瓦が限定的で、下地に大きな問題がなければ、瓦の差し替えなどで対応できる場合があります。
棟・漆喰の修理
漆喰のみが劣化している場合には部分補修、棟の固定状態まで悪化している場合には積み直しなどを検討します。
葺き直し
既存瓦を再利用できる場合、一度瓦を取り外して防水シートや瓦桟などを新しくし、既存瓦を戻す方法です。
瓦の外観を残しながら、屋根内部の防水性能を更新できることがメリットです。
葺き替え
既存瓦を撤去し、下地や防水シートを整えたうえで新しい屋根材へ交換する工事です。
瓦から新しい瓦へ交換するだけでなく、金属屋根などへ変更する選択肢もあります。
瓦から金属屋根への葺き替え
瓦から金属屋根へ葺き替えると、屋根を軽量化できることが大きな特徴です。ただし、屋根材だけでなく下地・断熱・防水まで含めて検討しましょう。
築年数が経過した瓦屋根では、葺き替えのタイミングで軽量な金属屋根を検討される方もいます。
特に近年は、ガルバリウム鋼板を使用した屋根材などが住宅の外装リフォームで選択肢になっています。
瓦から軽量な屋根材へ変更することで、屋根全体の重量を抑えられるというメリットがあります。
ただし、
「軽い屋根材に交換すればそれだけで安心」
というわけではありません。
既存の野地板に傷みや腐食があれば、下地の補修・増し張り・交換などが必要になる場合があります。
また、金属屋根は製品によって断熱材の有無や構造が異なるため、断熱性・遮音性・耐久性・将来のメンテナンスまで比較することが重要です。
部分修理か葺き替えかの判断基準
重要!修理方法は「今いくらかかるか」だけではなく、これから何年その住宅に住む予定なのかまで考えて選ぶことをおすすめします。
瓦屋根のご相談で難しいのが、部分修理を続けるべきか、屋根全体を改修するべきかという判断です。
例えば、破損が1~2枚程度に限られ、屋根内部の状態も良好であれば、部分修理が合理的です。
一方で、防水シートの劣化が広範囲に進んでいる住宅では、一部分だけを修理しても別の場所から雨漏りする可能性があります。
そのたびに調査・足場・補修を繰り返せば、長期的には工事費用が増える場合があります。
外壁塗装と同時施工も選択肢
瓦屋根の大規模な修理で足場が必要になる場合、近いうちに外壁塗装を予定しているのであれば、同時施工を検討する方法もあります。
外壁塗装・屋根工事を別々の時期に行うと、それぞれで足場が必要になる場合があります。
建物の劣化状況や工事時期が合えば、外装リフォームをまとめて行うことで、足場費用や工事期間を効率化できる可能性があります。
ただし、まだ必要のない工事まで無理に同時施工する必要はありません。
外壁・屋根それぞれの劣化状況を確認して判断することが大切です。
工事中は普段通り生活できる?
瓦屋根の修理や葺き替えは、多くの場合、住宅に住みながら施工できます。
ただし、大規模な工事では、
- 足場の組立・解体音
- 既存瓦を撤去する音
- 屋根の上を歩く音
- 工具の振動
- 資材搬入車両の出入り
などが発生します。
特に在宅勤務をされている方、小さなお子様やペットがいるご家庭では、音が大きくなる工程を事前に確認しておくと安心です。
また、瓦撤去時には粉じんや破片が発生する可能性もあるため、飛散防止や近隣住宅への配慮も重要になります。
静岡市で瓦屋根修理を依頼する際のポイント
屋根修理は、見えている症状だけで工事内容を決めないことが大切です。
業者へ相談するときには、
- 屋根の表面だけでなく下地まで確認しているか
- 雨漏りの場合は原因を調査しているか
- 部分修理と全面改修を比較して説明してくれるか
- 工事前に写真などで状態を説明してくれるか
- 近隣への配慮や工事中の説明があるか
- 工事後の保証・点検体制があるか
などを確認しておくとよいでしょう。
代表・及川からのコメント
瓦屋根で大切なのは、「瓦が丈夫だから大丈夫」と表面だけで判断しないことです。特に築年数が経過している住宅では、瓦の下にある防水シートや下地まで確認したうえで、今後何年住むのかも含めて工事方法を考えることが重要です。部分補修で十分な場合に、必要以上に大きな工事をする必要もありません。まずは現在の屋根の状態を正確に把握するところから始めましょう。
よくある質問
Q.瓦が1枚割れているだけでも修理した方がいいですか?
A.放置はおすすめできません。破損範囲が限定され、下地に問題がなければ部分交換で対応できる可能性があります。早めに状態を確認した方が修理範囲を抑えられる場合があります。
Q.瓦屋根は塗装が必要ですか?
A.すべての瓦に塗装が必要なわけではありません。陶器瓦などは基本的に塗装によるメンテナンスを必要としません。一方、瓦の種類によっては塗装が検討されるものもあるため、屋根材を確認して判断します。
Q.瓦がきれいでも雨漏りすることはありますか?
A.あります。瓦の下にある防水シートの劣化や、棟・谷板金・壁際などから雨水が浸入しているケースがあります。
Q.瓦から金属屋根へ変更できますか?
A.建物の構造や屋根勾配などの条件を確認したうえで、金属屋根への葺き替えを検討できます。下地が劣化している場合は、同時に補修が必要になることがあります。
まとめ|瓦ではなく「屋根全体」を確認しましょう
瓦屋根は非常に耐久性の高い屋根ですが、瓦の下にある防水シート・野地板・瓦桟などは、瓦とは異なる速度で劣化していきます。
そのため、
「瓦が割れていないから問題ない」
と判断するのではなく、屋根全体の状態を見ることが重要です。
瓦の割れ・ずれ・漆喰の剥がれ・棟の歪み・天井の雨染みなどが見られる場合には、早めに専門業者へ相談してください。
修理方法も、部分交換・漆喰補修・棟修理・葺き直し・葺き替えなどさまざまです。
現在の劣化状況だけでなく、今後何年住む予定なのか、外壁塗装などほかのリフォームを予定しているのかまで含めて検討すると、無駄の少ないメンテナンスにつながります。
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