塗れない・塗装できない屋根「ノンアスベスト屋根材」メンテナンス法は|静岡市
静岡市葵区、駿河区、清水区のみなさま、こんにちは🌞
静岡を中心とする職人直営の外壁塗装・屋根塗装専門店の静岡外壁塗装相談センターSGSです!
今回ブログを書かせていただくショールームスタッフの冨井です!
「そろそろ屋根のメンテナンスが必要かな・・・」
屋根のメンテナンスを考えたときにまず思い浮かぶのが、塗装によるメンテナンスだと思います。
現在広く普及しているスレート屋根は、一般的に10~15年で塗装メンテナンスを勧められるかと思います。
しかし!
塗装しても剥がれてしまう「塗れない屋根」があることをご存知でしょうか。
お家を長持ちさせるには、それぞれに合ったメンテナンス方法を選択することが非常に重要です。
今回は塗装できない屋根について、その理由や対処法を詳しく解説していきます✨
目次
塗装できない屋根とは?
塗装できない屋根とは、1996~2004年頃の間に製造された「ノンアスベスト屋根」のことを指します。
一体どうしてこの屋根材が出回ってしまったのか、その背景を交えながら説明します。
石綿(アスベスト)の普及
日本は古くより、屋根材として茅葺き屋根や陶器の瓦が採用されてきました。
しかし、明治時代になると耐久性も上がり、作業効率も良くなる「石綿スレート」が輸入され、瞬く間に広がっていきました。
石綿スレートとは、セメントに石綿(アスベスト)を混ぜ、圧縮成型したものです。
耐久性・防火性・断熱性が高く、日本の屋根建築材として普及していきました。
しかしその後、このアスベストが原因と考えられる肺がん・悪性中皮腫や肺の繊維化などが次々に報告され、大きな社会問題に発展していきました。
段階的な石綿(アスベスト)の規制
1960年以降、アスベストは段階的に規制が進められてきました。
2004年、「労働安全衛生法施行令」の改正により、アスベストの含有率が1%を超える建築資材の製造・販売が禁止されました。
そして2006年にはアスベスト含有量0.1%を超える製品の製造、輸入、使用等が禁止されました。
石綿が完全に規制されたのは2004年となりますが、建材メーカーは、1990年頃からアスベスト抜きの屋根材を製造・販売していました。
そしてこれが昨今、問題になっている塗装できない屋根材なのです!!!
ノンアスベスト屋根の不具合が目立ち始める
1990年後半〜2004年頃までに製造された屋根材のほとんどは、アスベストによる健康被害を危惧し、アスベストを使用していない「ノンアスベスト屋根材」です。
急遽アスベストの使用をやめた為、その時期に製造された屋根材は、どのメーカーにおいても耐久性に乏しく、8年~10年くらい経過すると不具合が多く報告されはじめ、やがて生産されなくなりました。
しかしこのノンアスベスト屋根材は、全国の戸建住宅に多く使用され、当時建てられた屋根の多くが現在リフォーム最盛期を迎えています。一般的なメンテナンス方法である塗装が出来ないということで、多くの方々を悩ませています。
ノンアスベスト屋根を塗装すると一体どうなるの?
塗れない屋根「ノンアスベスト屋根」の背景についてお話させていただきました。
この時期に製造されたノンアスベスト屋根が、非常に耐久性に乏しいということがお分かりいただけたでしょうか。
では、なぜノンアスベスト屋根は塗装できないのでしょうか。
厳密に言いますと、塗装しては「いけない」屋根材です。
さらに詳しい言い方をすれば、塗装してしまうと「塗装する前よりも劣化が進んでしまう」屋根材なのです。
先述したように、当時のノンアスベスト屋根材は非常に脆く、耐久性に欠けています。
紫外線や雨などの外的要因に関係なく、経年劣化によって自然と割れてしまいます。
何もしなくても自然と割れてしまうほど非常に脆い屋根材なのです。
つまり、人の重みが加われば、当たり前のように割れてしまいます!
ノンアスベスト屋根に塗料を塗ること自体が悪いのではなく、「塗装するときに人が屋根の上で作業すること」で屋根が破損してしまう、または劣化が進んでしまうのです。
塗装する前はなかったクラック・ひび割れなどの劣化の症状が、塗装してからわずか数年後に現れたという声が多く聞かれています。
ノンアスベスト屋根の種類
「ノンアスベスト屋根」は、約数十年に渡って各メーカーで採用されており、数多くの新築住宅やリフォーム工事に使われていました。
ノンアスベスト屋根かそうじゃないかは、見た目で判断することは難しいです。メーカーによっては商品名や年式をホームページに公開し、注意喚起しています。
一体ノンアスベスト屋根にはどのような種類があるのでしょうか。
代表的な種類を4つご紹介します👐
ノンアスベストスレート屋根:コロニアルNEO
出典:https://www.grassbetween.com/blog/23241/
製品名:コロニアルNEO メーカー:クボタ(現ケイミュー) 製造年:2001年~現在製造中止 |
コロニアルNEOはクボタ(現ケイミュー)製品で、施工後10年を経過すると、屋根材全体的に不規則なひび割れが生じてきます。
また、耐久性調査などで屋根の上を数歩進んだだけでパキパキ割れてしまいます。
しかしこのコロニアルNEOは製造時期により塗装できる場合がありますので、点検も含め専門業者に相談してもいいでしょう。
ノンアスベストスレート屋根:パミール
出典:https://arise1.jp/blog/12824/
製品名:パミール メーカー:ニチハ 製造年:1996年~2008年 |
パミールはノンアスベスト屋根の代表的な製品です。
現在でも多くの住宅の屋根材として残っています。
パミールは施工後、約7年前後で剥離が起こり、10年ほど経つと屋根材がボロボロになっていきます。
パミールの劣化症状は「層状剥離」と言い、ケーキのミルフィーユのようにパリパリと剥がれていくのが特徴です。
塗料ごと屋根材が剥がれてしまうため、塗装はできません。
ノンアスベストスレート屋根:グリシェイドNEO
出典:https://kimura-kensou.com/topics/3041/
製品名:グリシェイドNEO メーカー:クボタ(現ケイミュー) 製造年:2001年~現在製造中止 |
グリシェイドNEOは、初期症状として経年と共に自然とヒビが入ってきます。
パミール同様、重さが加わるとすぐに割れてしまうので、屋根を調査してもらう際にも注意が必要です。
ノンアスベストスレート瓦屋根:セキスイかわらU
製品名:セキスイかわらU メーカー:セキスイルーフテック(現:積水屋根システム) 製造年:1990年~2007年 |
セキスイかわらUは、セキスイのブランド力もあり全国で約17年間50万世帯の住宅屋根材として使用されてきました。
アスベストに代わる材料が特定できず、脆い状態で販売されてきたセキスイかわらUは現在でも多くのユーザーの頭を悩ませています。劣化症状としては、表層部の剥がれが特徴です。
塗装できない屋根の見分け方は
見た目で判断するのは難しいですが、1990~2004年頃に建設された建物で以下のような代表的な劣化の症状が出ていれば、塗装できない屋根の可能性が高いと言えます。
✅表層面にひび割れや欠損が多数ある
✅屋根材先端から材料の剥離(層状剥離)
しかし、塗装できる屋根かどうか自分で点検するのは大変危険ですのでおすすめできません。
屋根に上ることで屋根材が割れ、状況を悪化させてしまう恐れもあります。
点検の際は必ず業者に依頼しましょう!!
塗装できない屋根のメンテナンス方法は
塗装以外のメンテナンス方法は、以下のようなものがあります。
①カバー工法
屋根のカバー工法とは、現在の屋根をほぼそのまま残し、その上に新しい屋根を載せて覆う工法です。
このあと説明する「葺き替え工事」と比べると費用が安く済むため、需要の多い工事です。
新しい屋根材はガルバリウム鋼板を使用するので、耐久性も高く、塗り替えの必要もないため安心です。
②葺き替え工法
屋根葺き替え工法とは、既存屋根を剥がして新しい屋根に葺き替える工事です。
先ほどのカバー工法と比べると費用は高くなりますが、屋根のリフォーム工事の中で一番メリットがあり、安心できる工事と言えます。
今後のメンテナンスや雨漏りの心配などを考えると、葺き替え工事はオススメです。
詳しい施工例はコチラ!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
✅塗装できない屋根とは、1990後半~2004年頃の間に製造された「ノンアスベスト屋根」のこと
✅ノンアスベスト屋根は、どのメーカーにおいても耐久性に乏しく、8年~10年くらい経過すると不具合が出始める
✅塗装するために屋根に乗ると、割れて破損してしまう可能性が高いため、塗装できない
✅ノンアスベスト屋根のメンテナンスにはカバー工法や葺き替え工法がある
塗装できないノンアスベスト屋根材は耐久性が低いため、劣化も激しく雨漏りも起こしやすいのが現状です。
自宅の屋根がノンアスベスト屋根材であれば、早めに一度点検しておくと良いでしょう。
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もちろん、アフター点検もありますので施工後も末永くお客様のお家を守るお手伝いをさせていただきます。
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